家を建てる話  −その2−
大本社長に住宅にまつわるいろいろな話をインタビューしてます。


Q2.
家を建てる人には一番気になる話、今回は住宅の価格という事について伺います。
”坪単価”とは‥?

よく人から「あーたんげは、坪いくらで建てよーとかいナァ」と尋ねられる事があります。私は「基本的には30万円くらいでも建てられますよ。あとはどの程度の文化と電化生活を望まれるかでしょうネ」と、答えることにしています。
この30万円というのは、今の構造基準(耐震も含めて)にあわせた建物単価です。ただ、注文建築の場合は、お施主様の要望や嗜好などを聞きながら、図面を描くことから始めます。30万円くらいでできる建物もあれば、80万を越える建物もでてくるのです。最近は建物だけでなく、家屋の解体、造成、外構、造園、内装にあう装飾備品なども含まれる事も多くなっています。

私は技術屋あがりなので、よく基本的なことを説明するのですが、今は木造建築においては、木材料費は坪の4万から10万程(無垢材が多い場合)なのです。それに新建材などを含めても、木工事(大工さんの手間も含む)の総工事費に対する割合は30%を切る場合が多いようです‥(20〜30年前と比べても木材料費などは上がってないのです。)
ですから、イロイロの建築会社が書く見積り(坪単価)はまちまちになるのです。
もう一つお話しますと、最近の坪単価というのは、1.818mX1.818m=3.3058㎡というようになりましたね。昔は畳2枚分の事を言ってたのですが‥(詳しく書くと長くなりますので省きます)。

要するに坪単価とはたいへん大雑把な単価なのです。

一番比較対象としやすいのは、同じ図面、仕様書(結構詳細まで書かれた)によって、競争する事でしょうね。同じ図面、仕様書によって見積書を出し合い、第三者(本来は設計事務所が一番良いのだが‥)に正当な価格かどうか、又、それに対しての実行力があるかどうかを判断させる事が良いとおもいます。

こんな住宅でも坪単価?
で、ここから独り言。

坪単価なんてのは、あってないのと同じで、お客さんから『◯◯万円で建ててくれ!』と言われれば、それに見合う広さと仕上げが出来るもので、どうにでもなるが、その場合でも、ちゃんと図面と仕様書と見積書を提出して説明しなくてはいけない。この事前段取りが重要で、この時点では何度でも変更ができる。
私はこの時間をいつも大切にしている。ここで何度でも話し合ううちに、お客様の考えかたと言うか、思考、嗜好、志向をつかみとることにしている。
住宅建築の基本は住む人(施主様)が一番好むものを造るべきで、設計士や建築屋はそれを手助けすることである。‥と思うのです。

(photo by Higuchi Yuki)