家を建てる話  −その3− 木の家について
大本社長に住宅にまつわるいろいろな話をインタビューしてます。


Q.
今回は建築における木材の進化について語って戴きました。

木材が日々進化していることはご存知でしょうか。
ここ15年程は、目を見張る思いで新しい木材(新建材を含みます)が出現しています。
まず、構造用材料ですが、”その1”でお話ししました『住宅瑕疵担保保障』の問題が表面化した頃より、含水率25%以下の柱を使用するようになりましたが、それ以前にも『大断面材(集成材/木のパーツを貼り合わせた材料)』という普通の木材の1.5倍の強度がある横架材(梁や桁に使用)や柱が作られておりました。(欠点はベニア類と同様に水に弱い事)。

最近はこの乾燥柱と大断面材とさらに2階床下地に耐震用の厚みが28mmtのラーチ本実合板(本実とは板と板とが凹凸で重なる事)を使用しています。(大本建設は1F床下地にも使用)
※他の建設会社はどうだか知りません。

(photo by Higuchi Yuki)
C-グラビアの木造による大空間
最近、熊本で建てたC-グラビアの事務所の物件では、このような構造材を使用して、4間(7,28m) x 6間(10,92m)(タタミ48枚分)の空間を作る事ができました。(合掌ではなく単体の平物です。)
以前から、木の家は鉄骨やRC(コンクリート)の家より耐久性があり、安価である!!と言ってましたが、本当にそう思います。この建物を100年先、200年先に検証できたら、と思っています。

又、1年程前に知ったことですが、木材乾燥においては今までは、天然乾燥(2〜4年程かかる)か、高温釜強制乾燥、もしくはその2つの組み合わせでしかなかったのですが、ある本を読むと『常温乾燥釜』が開発され、この乾燥釜で乾燥させた材料(杉や桧材に限るそうです)は天然乾燥材より優れた材質になるとのことです。
早急にこの乾燥釜の普及されることを願っております。

木の家で最も重要なのは、『木材の息ができるように施工してやる事』なのです。床下、天井裏は勿論の事、壁なども息が出来るようにしてさえやれば、木材は何百年も使用可能です。
入居後は、屋内の換気に心がけることも大事な事でしょう。

人が造った建物で、1000年以上も保っている建物は木造建築なのですよ。
日本の建造物の誇りである、法隆寺五重塔です。
高さ30メートル以上もあるのに、1300年、雨にも風や地震にも負けずに今に残っています。

というような、今回は木についての話でした。

2010年.11月