住いの話  −その9−
1年程前に大本建設で、家を新築なさいました、糸島市にお住まいの築地国男さんのお宅にお邪魔しました。
(インタビュアー/原久雄、撮影/樋口勇樹)

糸島市浦志の国道から一筋入ったところの静かな住宅街の突き当たりにある、大きなむくりの瓦屋根が特徴のお住まいです。綺麗に手入れされたお庭を通って玄関ですが、その右手前には、広いサンルームが併設されています。そのサンルームで、奥様にも加わって戴き、お話を伺いました。


Q1.
いやここ、気持ちのいいスペースですねぇ。ところで築地さん、ご出身はどちらですか?
<以下(築)築地さん、(奥)奥様>

(築)生まれたのは那珂川町で、昭和30年に前原に出て来まして電気工事の会社に就職しました(その頃は、弟子入りですね)。で、30歳の時に独立して、築地電気という電気工事会社を始めました。最初は潤で四畳半と六畳間の小さな家で、看板も自分も手作りで作ったりして。丁度独立した時がオイルショックの年で、資材やら何やら何倍にも値上がりしたりして、そりゃあ大変な時だったです。
(奥)でも、その大変な時に独立して乗り越えたから、よかったのかもしれないね。とこないだも話してたのですよ。
私は地元。芥屋の出身です。

(築)で、3年前に後進の進藤君に仕事を譲って引退しましたが、それまではほんとによく働きました。子供の小学校の運動会も見れず、弁当食べる時だけ行って、又仕事とか。(笑)
当時は建て売り住宅を手掛ける大きな会社の仕事とかを沢山抱えたりして、もう仕事をこなせないくらい忙しかったです。

いやぁ、おかげ様でなに不自由なく、快適でいい住まいを建ててもらいました。と笑顔で話される築地さん。

Q2.
家を新築しようと思われたのは何でですか?

(築)今、この場所に以前の住まいがあったのですが、もう建て増し建て増しで、使いにくかったことと、昔、ここは田んぼだったらしく、湿気が多くて昔の工法では(今はベタ基礎で心配ないですが)床下にカビが生えそうなこともあって、自分達の希望を大本さんにいろいろと相談して、新築しました。

Q3.
しかし何で又こんな広いサンルームを作ったんですか?空調まであって快適ですが(笑)

(奥)お友達とかがよく来られるので、ちょっとお茶を飲んだりするするのに、ここだったら外から直接入れるので、とてもいいんです。(笑)
普通のサンルームだけでは少し狭いのですが、少し壁を付けてもったことで広くなり、この円テーブルを置いても余裕があるようになりました。
(築)朝も電気がなくても明るいし、ここで朝ご飯食べたりすると、そりゃもう気持ちがいいです。(笑)

家の中と外をつなぐ場所にこんな場所があるといいですねぇ。昔の家は玄関のたたきが広かったりして、そこに座ってお茶飲んだりできてましたよね。ここからはすぐにリビングに続いているし。
(築)以前の家は、ここにお縁があって、その奥に座敷。で、自分達は北側の台所の横が生活スペースでした。一番いい場所で生活しなくて、そこは客間(笑)。今は一番日当りがいい場所が寝室、そしてこの居間。毎日気持ちよく暮らせます。

しかしそんな家、ウチの近所の田舎にも沢山あります。年に数度しか使わない座敷が玄関脇の一番陽当たりがいい場所。家族は暗い部屋で暮らしていると‥(笑)

広いダイニング・リビングから続くサンルームで話を伺う。真夏ですが、ちゃんとエアコンも効いて快適な。さすが電気設備屋さんです。(笑)

Q4.
居間の向こうに見えるキッチンも広くて明るいですねぇ。どうですか?使い心地は?

(奥)もう〜、最高!!(笑)
キッチンから洗濯洗面所、お風呂へと続いているし、それにね、中廊下が又、いいんですよ。
(築)たとえば、パンツ一枚で居る時に不意にお客さんが来ても、この中廊下を通って、洗面所にも、2Fにも行けるし。(笑)
最初、廊下のスペースが無駄じゃないかとも思ったのですが、作ってよかったです。
奥の和室も以前は6畳2間をだったのを12畳の一間にして、気持ちがいい部屋になりました。

家の中の動線は一つだけでなく、回廊のようにあちこちの動線が取れるのは、いいんですよね。

Q5.
家の中を全てみせてもらったのですが、2世帯住宅としても広いお家で、実に使い易そうなお宅だなぁ、と思いました。設計はどのようにされたのですか?

(築)私も仕事がら、いろいろな住宅を見て来ましたし、以前の住まいの不便なところも含めて、いろいろな要望を大本さんに出して、大本さんのほうでそれをくみ上げて設計して貰いました。工事が始まってからも、「あーしたい、こーしたい」という我がままなたくさんの要求も聞いてもらいました。(笑)
(奥)ほかにも大本さんからも、寝室の天井だとか、モノ入れだとかいろいろなアイデアを貰いました。
又、床、壁、天井に厚い断熱材をしっかりと入れてもらって、この効果がすごいんです。多少コストもかかったのですが、これはやってもらって良かったです。
(築)今の夏の季節だと、外から帰って2Fに上がったりするとムッとするでしょう。それがないんですね。

Q6.
先ほどは畑から帰ってきたばかりだ、とか。畑はいつ頃から始めてるのですか・

(築)3年前に仕事をやめてからのことです。それまでは、なにもしてなく、まったく仕事の鬼。(笑)
広さは
芥屋に270坪、曽根の方にも60坪ほどです。

えっ?そんなに!ものすごい広さじゃないですか。草取りなんか大変でしょう。奥さんも一緒に?
(築)だから、毎朝5時過ぎから8時ごろまで、夏は草取り。庭の水やりもせなならんし、毎日忙しくて大変です。(笑)。
(奥)私も一緒に。それに、この家の東側の塀沿いにも、ナス、キュウリ、トマト、‥なども作っているのでほんと毎日やることがいっぱい。(笑)

そんなに作ってどうすんの?(笑)
(築)子供のところとか、あちこちに配り回ります。(笑)
(奥)
芥屋の畑の脇には小さなハウスもあって、IHヒーターや、テーブル椅子などもあるので、そこで時々食べたりもするのいいんですよ。(笑)
なんだか、築地さん達は居場所が沢山あって、いいですねぇ。(笑)

自家栽培のニンニクを漬けたものを試食(笑)。これが又、旨い!ほかにもいろいろ作られたものを、カメラマンと一緒に戴きました。料理も上手な奥様です。畑して、旨いもの食って、築地さん、長生きしそうですね。(笑)


築地邸 2010年(設計・大本建設)

そんなわけで、最後は畑談義や、試食会となりましたが、今回は築地国男さんと奥様に、インタビューさせて戴きました。
築地さん、お忙しい中、有り難うございました。

2011年・8月