住いの話  −その12−
福岡市西区周船寺の野村金物さんに伺いました。

糸島市との境にある周船寺の旧唐津街道に、昔から栄えた商店街があります。いずこの商店街も同じで、時代と共に商店は少しづつ少なくはなりましたが、いまでも夏祭り(大きな花火大会もあり)などは前原以上に人出があります。今、道路など再開発中の周船寺駅に近い便利な場所にお店を構えられています。
(インタビュアー/原久雄)


Q1.
いや、すごい沢山のモノが所狭しとありませねぇ。ないものはないという感じで。昔からこのお店はあるんですか?いつ頃からお店をやって居られるのでしょうか?

ま、古いのは古いですね。親父が戦後昭和25年からやってまして、その前には親父の弟がやってたんですよ。ただ、この辺の商店街にはもっと古いお店も沢山ありますし、となりの薬局などは、戦前からの店ですね。

Q2.
じゃ、野村さんはココで生まれて、周船寺小学校に行って、ずっとこの地で暮らして、この店を引き継がれたわけですか。ちなみに野村さんは何年生まれですか?

生まれは昭和25年です(じゃ、ワタシと同じだ・笑)。で、大学4年の秋に親父が亡くなったので、就職活動してたのもやめて、そのまま店を継いでやっています。大学の時に親父がいなくなったもんやから、その時は右も左もわからずに大変やったです。ま、おふくろが居たのでいろいろ聞きながらなんとか、やれたけども。

Q2.
奥さんもこっちの人ですか?
ウチのは末永の出やから、大本さんとことは近いね。(あ、ワタシも井原だから、よけい近いですね。・笑)

Q3.
お店は金物であれば何でも扱ってるんですか?なんだか、日用品から建築金物までものすごくいろんなモノがありそうですが。

ま、いわゆる昔の金物屋で、家庭用品から何でも揃えているし、少し整理もせんといかんのやが、なかなかねぇ(笑)。
建築金物で言えば昔は釘なんか量り売りしていた時代もあったし、そういやその時の木樽なんかもまだ残っているね。ちょっと持って来ましょうか?
(奥さまが何やら奥から持ってこられる)いや、古いですねー、で、このハサミみたいなものは?
これで木樽に入った釘を掴んでこの金ボールに入れて量り売りしてたわけ。大体、木樽一杯で50kgあって、このボールに山盛り一杯で3k程の量。いろいろな大きさの釘の樽が一杯あって、トラックで持ってきたら、転がして運んでたね。
へぇ〜、すごいね。今じゃこんなモノないでしょうね(笑)。いつ頃まで使ってたんだろう?
昭和3〜40年くらいまでだろうか?あと、大工道具でも両刃鋸など木材に応じていろいろな大きさのモノを揃えて売ってたし。

Q4.
他にも昔売ってて、今はあまり見ないようなモノもありそうですね。じゃ竹ヒゴを作る道具などもありますよね。

あ、これね。今でも播州で昔からの産地問屋から仕入れているし、たまに買いに来る人もいるね。まだこの辺じゃ、自分で竹ヒゴで籠作ったりする人もおらっしゃあけん。
(奥さまがなにやら小さな木箱に入ったモノを持ってこられる)
これなんかは弟が金物問屋に勤めていたから、その時に手に入れた本物の大工道具のミニチュア。ちゃんと刃もついているから、実際にも使えれるね。
わぁすごい、いいねぇ。ワタシは仕事で家具の模型なんか作ったりするから欲しいな(笑)。これ売り物じゃないの?
しかし、いろいろあるから、これじゃどこに何があるか、管理するのが大変でしょう。
だけん、ヨメさんなんか往生しとらっしゃあ(笑)。今やったら、コンピューターで在庫管理なんかしてるのやろうが、こっちはアナログのカンピューターやけん(笑)。模様替えなんかしたら、お互いにわからんようになるから、大変ですたい。

仕事やってて、特に最近の苦労とかはありますか?ま、苦労ばかりでしょうが(笑)。
そうねえ、例えば建築でも新しい工法がどんどんできて、こんな補強金物でもコロコロ変わるし。新しいのを置いていても、大工さんが、いやぁ前んとがよかぁ、と言われればそれを置いとかなイカンし。そういうこともあるねぇ。
40年以上前の車。スバルFF-1。
Q5.
逆に楽しいことは何でしょう?(笑)。野村さんはどんな趣味をもって居られるのですか。

趣味といえば‥、古い車を持っていて、それを時々転がしてみることかいな。昔の富士重工のスバルFF-1という、もう40年以上前を手に入れて、今でも時々走らせてるねぇ。ちゃんと車検も通して、月一度くらいは大本サンとこあたりまで動かしたり。(笑)
え?そんな古いのを持ってあるの?スバルと言えば、技術があって根強いファンが今でも居られますよね。
(ここで車庫に案内してもらう。お店からずっと奥に、うなぎの寝床みたいに長〜い家)
おおっ!いまでも綺麗ですねー。屋根なんかレザーで貼られて(あとから貼ったそう)、カッコイイなー。機械いじりが好きなんでしょうね?。
以前、なくなると聞いたときに、友人と二人で日本全国あちこち探して、白と黄色の2台を見つけてね。ジャンケンして黄色になったけど(笑)。車は大学の時に自動車倶楽部に入って、いろいろバラしたりしてたからね。今の車はコンピューターばかりで面白くないけど。

Q6.
大本さんとことの付き合いは長いんですか?

そりゃ長いねー。大本さんがまだ、波多江の前の前原に居られる時からやからだし。ま、いろいろあるけどお互いにウィンウィンの付き合いが出来ればいいし。それに大本建設の瑞梅寺倶楽部(協力業者さんの会)などで、他の業者さんとの付き合いもできるのはいいね。これは大本さんの人柄なんだろうけど。

Q7.
野村さんとこ、お子さんは何人?

女ばかり3人でね(笑)。一番上は嫁いで今アメリカに住んでいて、他二人はまだ家から勤めに通ってる。はよ、嫁に行けというとるけど(笑)。

なんだか、お父さんが学生時代に亡くなれた事、子供は女ばかりとか、吉岡さんとこと似てるねぇ。(笑)
そう、だから向こうの奥さんと話が合う。(笑)


そんなわけで、今回は野村金物の野村庄主さんに、金物から、クラッシックカーまでいろいろ楽しい話を伺いました。又、4月に瑞梅寺倶楽部の花見でお会いしましょう。

2014年・3月
いつも仲の良いご夫婦です。